地域生活支援事業
これまでの展開
「青葉園」での活動を進めていくうちに、自立に向けての意欲も高まっていきました。親の高齢化もあり、自分たちの暮らしはどうなっていくのか、自分のしたいことは自分で決めたい、そのためにはどうしたらいいのかなど、日中活動の中で自分たちの暮らしのことを話す機会も増えていきました。
自立体験プログラムの開始
1986年には、青葉園で職員と宿泊する「自立体験プログラム」を開始。その体験を通して一人ひとりに必要な支援を知り、誰もが生活主体者として地域で暮らすことを考えるきっかけとなりました。
園での「自立体験プログラム」以外にも、近隣地域に生活の場を借りて体験入居を行ったり、他事業所の協力を得ながら自立体験室での自立前プログラムを行いました。
また、通所者が直接大学に出向いて、自分の生活のことや必要な介助について話をし、学生の介助者を募集しました。そこで集まった学生たちと買い物や宿泊等の体験をすることで、自分たちで介助者を養成し、家庭支援や、余暇・外出活動に繋げていきました。
さらに、様々な事情で一人暮らし(地域自立生活)を始める方もおり、その中でも言葉でのコミュニケーションが難しい人たちの思いをくみ取り、意向にそった支援を進めていくために、必然的に一人ひとりの「支援の輪」が作られていきました。
このような地域自立生活を進めていく中で、権利擁護支援センターや他の専門機関との連携をしながら、どんなに障害が重くても住み慣れた地域で暮らしていくことを共に考え進めてきました。
現在の取り組み
地域自立生活支援
現在、多くの方が西宮で地域自立生活を送っています。青葉園・ふれぼのでは「日中活動」の延長線上にある暮らしについても、一人ひとりが「どんな暮らしをしたいのか、誰とどんなことをして過ごしたいと思っているのか、これからしたいことや希望はどんなことなのか」を確かめながら、地域生活支援を行っています。
また、日常生活に多くの介護が必要な人たちの暮らしを支えていくために、「居宅介護・重度訪問介護事業所青葉園」を設立しました。「支援の輪」の一員として他の居宅介護事業所や関係機関、支援者と共に、一人ひとりの希望に応じた暮らしを実現していこうと考えています。
計画相談支援
2012年の法改正により、サービス利用計画の作成が必要となり、翌年には「地域共生センター」として計画相談を開始しました。
西宮ではサービス利用計画のことを「本人中心支援計画」と呼び、相談支援専門員が直接本人から話を聞いたり、家族や身近な人たちが日頃の関わりの中で感じている「本人はどう思っていると思っていますか。」ということを出し合うことで、本人の夢や希望を確かめ「本人中心支援計画」を作成していきます。
本人中心支援会議では、本人の「暮らしの希望」「日中活動の希望」「余暇・楽しみの希望」を実現していくためにどうしたらいいのか、それぞれが自分の役割を話し合います。それをもとに、日々の活動や支援が行われ、一定期間ごとに計画を見直します。
このように、地域共生センターでは本人中心支援計画づくりを通して、本人の思いを言葉に置き換えて、日々の活動や地域生活支援を応援しています。
これからも一人ひとりが生活主体者として尊重され、住み慣れたこの街で自分に必要な支援を得て自分らしく暮らす社会を目指して、共に活動していきます。
(地域共生センターでは青葉園・ふれぼのの通所者以外の本人中心支援計画も作成しています)
- お問い合わせ
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- 居宅介護・重度訪問介護事業所青葉園
- TEL.0798-61-1373
FAX.0798-61-1374 - 特定相談支援事業所青葉園(地域共生センター)
- TEL.0798-34-7780
FAX.0798-23-1030